徒然なるままに

あるがままを生きる

久々のサイクリング

猛暑が明けて、秋らしい陽気になった8月19日の日曜日、久々のサイクリングに出かけた。八王子から西北の約30km圏はほとんど制覇したので、つぎは西南方向の丹沢方面の第一歩として宮ケ瀬ダムに行くことにした。朝8時半に自宅を出発して、町田街道に入り津久井湖方面に向けて走った。津久井湖の手前で県道510号線に入ると、いよいよ勾配のきつい坂が多くなり足取りも重くなってきた。急勾配は自転車を押して進む。そこに、私よりもお年寄りと思しきAさんが、後ろから足取りも軽くスイスイと追い抜いていった。


そして、15分ほど進むと、先ほどのAさんが坂道でたばこを吸いながら一服している。

「こんにちわ、どこまで行かれるんですか?」

と声を掛けると、Aさんも明るい笑顔で

「道志村まで」

と応えてくれた。道志村といえば、ここからさらに30kmもの先の奥地である。しかも坂道が続く。

「失礼ですが、お年はいくつになられますか?」

「69になりますよ。」

私より2歳年上である。しかし、体は筋骨隆々とガッチリしてとても逞しそうに見える。

「この年になると体力もそろそろ衰えてきそうですね。」

しかし、Aさんは同調する素振りを少しも見せない。そして、すかさず、

「つい先日は、日帰りで東京湾を一周してきましたよ。全行程250km。」

「ヒエ~」

正直驚いてしまった。さらに、

「乗鞍岳にもいきましたよ」

改めて驚いてしまった。

還暦も過ぎると、心身の健康、外見も含めて、個人差が大きくなってくる。生まれ持ったものもあると思うが、日々の生き方の違いも大きく影響しているのではないだろうか。


Aさんとも別れて、自宅からおよそ20km走ったところで県道412号に入ると、人家もまばらになってきた。お腹も空いてきたが店がなかなか見つからない。ここでエネルギーを補給しないと力尽きてしまう。心配しているところに、ほどなく大きなパン工場が見つかり直売もやっていた。コンビニも見つかったので、ここで一休み。


休憩がおわり、いよいよ県道を右折して細い道路に入ると宮ケ瀬ダムへと通じる。途中、のどかな農村風景が目に飛び込んできた。生まれ育った鹿児島の農村にもどこか似て、心がなごむ。



しばらくすると宮ケ瀬ダムに到着した。我が家を出発してから3時間もかかってしまった。宮ケ瀬ダムは2000年に竣工した比較的新しいダムである。このダムは、関東屈指の大きなダムだそうである。特段、このダムに関心があったわけではないので、サラリと見学すると帰宅の途についた。



帰宅は下りが多いのと、道路にも馴れてきたので、わずか1時間45分で自宅に帰ることができた。全行程約50kmだった。まだ少し余裕があるが、平地であれば100km程度が限界だろうか。Aさんにはとても叶わない。これからもマイペースで、無理のない自分に合った体力維持に努めたいと思う。

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