高齢者のマナー
わたしのブログは猫ブログとして認知されているのか、“アクセキ解析”を見ると猫に関する記事ばかりが目立つようである。しかし、猫に関する記事は全体の1割程度に過ぎない。野良猫の保護については、この2年間さんざん苦労させられたので正直あまりふれたくない気持ちがある。一方で、堅い内容になると途端に読んでもらえなくなる。全国に数十万のブロガーがいるのだから、意識的に読んでもらうには、それなりの工夫と努力が必要だということだろう。しかし、“いいね”や読者数を気にしているとマイペースを保てなくなる。
競争社会を引退したいま、ランキングや人気といった競争や数字とは無縁の、マイペースでおだやかな余生を送りたいという気持ちもある。だから、わたしは”いいね“を受け付けていない。またブログランキングにも参加していない。少し寂しいが、こんなブロガーがいてもよいのではないだろうか。
さて、今回も少しお堅い社会批評でお許し願いたい。
私は妻の実家が長野県の岡谷市ということで、よく中央線のあずさ号に乗る。本日8月12日は、義母の初盆だったので墓参りに行ってきた。早朝7時半の電車だったが、満員で立っている人も多い。そこへ、登山用の大きなリュックを背負った高齢者がどやどやと乗ってきた。すると混雑した電車の中で、リュックが他の客にぶつかりよろける客もいる。私にもぶつかりそれが痛い。しかし、その高齢者は謝る素振りも見せない。
そして墓参りが終わり、午後は妻たちと別行動で私だけ電車で帰ることにした。帰りも比較的混んでいたが運よく座ることができた。小淵沢駅に停車すると老人が私の隣に座ってきた。するとその老人は、さっそくリュックからおやつを取り出して、ガリガリ、クチャクチャと音を立てながら食べ始めた。その音と匂いが不快なこと!
1年程前だったと思う、やはり同じあずさ号で岡谷に向かう電車の中で、ときに大笑いしながら大声で雑談している4人組のオバさん達がいた。料理のはなしから果ては空き家に住み着いた野良猫のはなしまで延々と続いた。このような話にはいやでも聞き耳を立ててしまう。読書どころではなくなってしまった。
以上述べた事例の当事者はいずれも高齢者である。高齢者がすべて悪いというのではない。しかし、高齢者にマナーの良くない人が多いのも事実である。その多くは周りに迷惑をかけていることに気付かないことに起因している。のんびりした生活の中で緊張感なく、マナーに対して鈍感になっているせいかも知れない。若者のマナーが悪いのは未熟なせい。しかし、高齢者の場合は、それぞれの長い人生の中で積み重ねてきた生き様を表している。どうしようもないのである。冷たい視線で見られてしまう。
いくつになっても日々精進しながら、教養豊かに美しくおだやかに年を重ねていきたいものだと思う。また、“気付き”を与えてくれるよき夫婦関係や友人関係をもちたいものだと思う。
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