名曲との出会い_二人の天使ほか
名曲を聴くのもすばらしいが、それを自ら奏でることにより音楽に対する造詣がさらに深まっていく。お気に入りの名曲に巡り合ったときは、恋人に出会ったときのように胸が躍る。さらにそれを奏でられるようになると、全身の細胞が活き活きしてくるような感動を覚える。そして、練習を積むほどに磨きがかかっていく。このように音楽に親しみ、それを自ら奏でることにより、出会いと感動、努力と成果というプロセスが限りなく好循環し、生きるための力や喜びが湧いてくる。
音楽の歴史は長く、先人たちが積み上げてきた曲数は膨大なものである。音楽に親しんでいるうちに、こころが洗われるような名曲にいくつも巡り合う。しかし、クロマチックハーモニカで吹いてみると意外と調子外れの味気ないものもある。それだけに気に入った曲と巡り合ったときは、宝物を発見したように嬉しい。
今回紹介する “Concerto Pour Une Voix(二人の天使)”もそのような宝物である。1970年、サン・プルーの作曲。歌手Danielle Licari(ダニエル・リカーリ)の名声を不動のものにした、ゾクゾクとこころ打つ美しい旋律の名曲である。出だしが前掲のアランフェス協奏曲に似ている。また、ネスカフェ・ゴールドブレンドのCMソング『目覚め』にも似ているが、その旋律の美しさにおいてこの曲には遠く及ばない。
さっそく、Danielle Licariによるスキャットの動画を紹介したい。
メロディーは原曲通りだと思う。ご参考までに楽譜はこちら
メロディーが素直で馴染みやすいのと、繰り返しの部分が多いので、比較的容易に吹けるのではないだろうか。
つぎに、レーモン・ルフェーブルによる演奏を紹介したい。
この曲はかなり編曲されている。当初、この曲に感動して楽譜を捜したのだが見つからなかった。そうこうしているうちに、上掲のDanielle Licariの曲と、この曲に忠実な楽譜にめぐり逢ったというわけである。
ついでにクロマチックハーモニカの演奏も紹介した(もちろん私の演奏ではありませんよ)。
もうひとつ“Time to say goodbye“を紹介したい。この曲もお気に入りの名曲である。クロマチックハーモニカとの相性もよい。Wikipediaによると『この曲の知名度を広く上げたのが、1996年にイギリス人ソプラノ歌手Sarah Brightman(サラ・ブライトマン)がAndrea Bocelli(ボチェッリ)にデュエットを申し出て、曲名及び歌詞の一部をイタリア語から英語の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(英: Time To Say Goodbye)」に変更し、共演したことである。これがヨーロッパ全土で爆発的にヒットし、ドイツでは歴代最多販売枚数を記録したほか、全世界で1200万枚以上を販売し世界歴代最多販売作品の一枚となった』とされている。
さっそく、Sarah BrightmanとAndrea Bocelliのデュエットの動画を紹介する。
ご参考までに楽譜はこちら
楽譜の最後のところが動画の演奏と一致していないように思われるが、わずかなので修正は簡単だと思う。
この曲もメロディーが素直で馴染みやすく流れがゆっくりしているので、比較的容易に吹けるのではないだろうか。
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