徒然なるままに

あるがままを生きる

名曲との出会い_アランフェス協奏曲


クロマチックハーモニカを始めて1年半、様々なクラシックも吹けるようになってきたが、今回、アランフェス協奏曲(Concierto de Aranjuez)に挑戦してみた。この曲は、3つの楽章からなり、特に第2楽章はその哀愁をたたえた旋律が美しい。今回挑戦したのはこの第2楽章である。クロマチック演奏として、最も気に入っている曲のひとつである。



インターネットで楽譜を検索したところ運よく、3楽章すべてについて原曲に近いと思われる楽譜を無料で手に入れることができた。


つぎに必要なのが練習のお手本となる実演奏の入手である。必ずしもクロマチックハーモニカの演奏である必要はない。最も感動した演奏をお手本にするようにしている。そこで、youtubeでオーケストラの演奏を検索したところ、超一流の演奏をいくつか検索できた。この中で最も気に入ったのが、世界的なギタリストであるNarciso Yepeがフランクフルト放送響楽団と共演している演奏であった。



ひと昔前だったら、ここまでくるのに大変な労力とお金がかかったはずである。あっという間に、しかもタダで入手できるのだから便利な世の中になったものである。そこで、オーケストラの演奏をお手本に練習を開始。ところが、後半の約5分間のギター独奏のパートになると難し過ぎて、とても歯が立ちそうにない。ハーモニカ演奏向きでもないように思う。


そこでもっと短縮したやさしい編曲がないものかと探したところいくつかありました。一つは、ポールモーリア管弦楽団の演奏である。



曲の流れとしては比較的簡単で、演奏時間(5分)も適切だと思う。そこで、上掲の楽譜を切ったり貼ったり変ホ長調に移調したりして書き換え、さっそく吹いてみた。ところが、クロマチックハーモニカで吹いてみると、気の抜けたビールのようで何とも調子が乗らない。クロマチックハーモニカとこの編曲の曲調(変ホ長調)の組み合わせが、私の好みに合わないのである。人の音楽に対する感性は実に繊細なものだと思う。せっかく苦労して楽譜まで完成させたのにこの編曲は諦めた。


そして、さらに検索したところありました。Danielle Licariによるボーカル版である。



曲調も原曲と同じニ長調である。曲の流れはポールモーリアのものに近いが、ボーカル用にやさしくアレンジされているので、クロマチックハーモニカの独奏用としてはやや物足りない。


このように苦労して楽譜と実演の動画を入手したのであるが、結局、上掲原曲の楽譜をポールモーリア管弦楽団の演奏の流れにアレンジしたものをお手本にして練習することにした。苦労しているように思われるかも知れないが、これが結構楽しいのである。このようにして、中途半端なつまみ食いのように日に日にレパートリーばかりが増えていく。


で、お手並みは?

いちおう、オーケストラとデュエットで滞りなく演奏できるレベルにはなったが、人前で披露しても恥ずかしくないレベルに達するにはあと10年の修行が必要かな。そこまで生きているかわからないが・・・


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