楽譜を手に入れるのも楽じゃない
クロマチックハーモニカの練習を始めたこの1年は、私のハーモニカ歴においてまさに大転換の年であった。クロマチックハーモニカ1本で、演歌、フォーク、クラシック等何でもOKである。
そこで1つの問題が楽譜の入手である。曲集も何冊か購入したが、日常何気なく耳に入ってくる曲の中で“演奏してみたい”と思う曲がこの中にあることは少ない。そのひとつが、 Wolf-Ferrari( 18760112 - 19480121)が作曲した“マドンナの宝石”の第1間奏曲であった。楽器店にも何店か足を運んだが見つからない。そこで、初めて有料の楽譜をインターネットでダウンロードしてみた。なんとA4判4枚で値段は540円。このボリュームでこの値段は高い。そしてワクワクしながら、オーケストラの模範演奏と比べてみた。しかし、キー(音階)だけでなく楽譜も編集されていた。がっかりして有料の楽譜は初回で懲りてしまった。
さらにインターネットの検索を続けたところ、やっとのことで無料の楽譜が見つかったがこれも編曲されている。結局、譜面の後半はポールモーリア管弦楽団の演奏を何度も聴きながら、譜面に書き下ろすことになった。馴れない作業で3時間もかかってしまった。こうして3カ月かかって、やっとのこと悲願が叶ったわけである。実はこのようにして完成させた楽譜は大変多い。特にクラシックの無料の楽譜はほとんどが編曲されており、YouTubeの模範演奏の曲の楽譜に合わせるのに苦労する。前稿で紹介した“美しく青きドナウ”も、複数の楽譜を切ったり貼ったり、耳で聴いて書き直たりしてウイーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏に合わせたものだった。しかし、この苦労が結構勉強になる。
このように、特にクラシックの場合は原曲を編曲した様々な楽譜が出回っていることに初めて気がついた。いい加減なものだと思うが、この自由さが音楽界に活気を与えているのかも知れない。しかし、基礎からしっかり学びたい初心者にとっては原曲が欲しい。著作権が切れているものについては、もっと無料で公開してもらいたいと思うのだが・・・
<ついでに>
代々木公園の桜もすっかり満開になりました(3月25日)。都心部の公園とあって、桜の花もひときわ華やかに見えます。
こちらは隠し子のララちゃん。1年半前の保護当時の緊張した表情とは異なり、穏やかな美人になってきました。いつまで経っても馴れず途方に暮れていた頃のことが夢のようです。お互い信頼関係が深まると人と同じように心も通じてくる。いのちの尊さを実感します。
椅子がお気に入りで、早い者勝ちで取り合いになる。
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