春よこい
先日の真冬のような寒さから一転して一気に春めいてきた。いよいよ胸ときめく春である。この1年、かつてファンだった多くの有名人や著名人、知人や側近がこの世を去って行った。春はこのような過去の不幸な思い出を忘れさせ、新たな希望を与えてくれる。このように四季のうつろいとともに諸行無常のいとなみが留まるところなく続いていく。せめて、この今を精一杯悔いのないように生きたい。
八王子市に住んで40年になる。東に大都会の都心、西に高尾山を中心とする自然、さらに北東に進むと、遠いふるさと鹿児島の片田舎の風景を思わせる奥多摩の大自然がある。この町には風景だけでなく人の心を落ち着かせる泥臭さもある。八王子はまさに、都会と自然が共存した自慢の第2のふるさとである。ちなみに、我が家の近所に大豪邸を構える芸能界のドン北島三郎さんも函館から上京し、いまや八王子を“第2のふるさと”として慕っておられるようである。しかし、このような八王子であってもやっぱり、生まれ育ったふるさとにはかなわない。
八王子市内で最も自慢できるものは何かと聞かれたら、私は町を流れる多摩川の支流、浅川だと答えたい。平成10年からの市民と行政の努力によって清流を取り戻し、多摩川浄化のモデルともなった川である。これが、都市を流れる川とは信じられないくらいきれいである。橋の上からこの川の流れを眺めていると、身も心も浄化される思いがする。いまや、日本の川はどこに行ってもきれいである。日本が世界に誇る財産だといってよいと思う。
浅川(遠方に高尾山)
そんなポカポカ陽気の中、久しぶりに清流が流れる浅川沿いを高尾山までサイクリングしてみた。川沿いには梅の花が咲きほころんでいた。高尾山の麓には梅郷があるというので覗いてみたが、人人人で梅の花を見ているのか人を見てるのかわからない。やっぱり、自然は人の少ないところがよい。桜の花のつぼみも、いまかいまかと咲き誇るときを待ちわびているようである。あと2週間もすれば浅川も桜の花が添えられ、なおいっそう美しさを増してくる。
ついでに身分は野良の隠し子、ララ。
とはいえ、夜はわたしの胸に抱かれて眠る甘えっ子です。
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